炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

健康とくつろぎと

【近況】

春からは一定以上の規模になる飲食店は原則全面禁煙だそうです。当店はオープン当初から店内禁煙で営業しています。喫煙者の方には恐縮ながら店外で喫煙してもらってます。

理由のおおきな1つは、私の鼻が詰まりやすいためです。タバコに限らず、煙の強い場所にいるとすぐ鼻が詰まってしまいます。

 

タバコが吸えないなら、と帰ってしまうお客さんを見ていると、特に暇を持て余している日なら今日くらいいいですよと言いたくもなりますが、そんな事情もありますし、禁煙だからありがたいという常連さんもおられるので、そうもいきません。つくづくタバコの存在は面倒です。1日も早い無煙無臭のタバコの登場が待たれます。

 

個人的にはタバコは吸いません。が、タバコの匂いがあったほうが雰囲気が出るように思う場面はあります。

飲み会に行った時にガヤガヤと活気のある店内に料理と酒とタバコの煙が混ざった匂いがただよう雰囲気は、今日は飲みに来たぞ!という気分が盛り上がります。

今やすっかり足が遠のきましたが、ライブハウスや音楽スタジオには長年染み付いたようなタバコの匂いがします。あの匂いがあると、楽しもうという高揚感をあおってくれる気がします。

 

禁煙派も喫煙派も、おたがい我慢せず賑やかにくつろげたらいいのにとよく考えます。いつかそんな店が実現できたらいいなという気持ちがあります。

 

とはいえ基本的にはタバコの煙は臭い(最近の加熱式タバコ的なものも、同じく)と感じていますから、当店を喫煙可にする予定は当面ありませんが、タバコの匂いはいろいろ記憶や生活に焼き付いているものでもあるので、ごくたまに漂うぶんに風情を感じることは大いにあります。

 

ちなみにタバコの匂いよりも、ファブリーズなどの消臭スプレーの匂いのほうがより苦手です。鼻が中からふさがれるような、独特の息苦しさを感じるのは自分だけでしょうか。

 

【最寄りのグルメ その1】

平日の昼休憩は基本、毎日自分が作った賄い的なものを食べることになるのですが、自分が作った食事というものは味がわかるので安心して食べられる反面、なんの驚きも発見もありません。

飽きが来ると、最寄りのコンビニやスーパーでレトルトカレーカップ麺、惣菜、パンなどを買ったり、チェーン店でゆっくり過ごしたりしています。そんなどこでも入手しやすい最寄りのグルメのカテゴリ1位を勝手に決定します。

 

まず1回めのカテゴリは「唐揚げ」です。

今のところの暫定1位はローソン「鶏から」のシリーズです。

からあげクンやLチキと違い、レジ前に常温でプラカップに入って販売されている、4個入りくらいで200円の唐揚げです。

 

・常温であること

温め直せばいつでも食べごろを楽しめます。後述しますが、できたてを味わえない以上は常温保管にまさるスタンバイはないと考えます

・味の主張がちょうどよい

食べた後に、ニンニクや生姜などの強い臭いが口を支配することがありません。一口目からパンチある旨みといえばファミチキが秀でていると思うのですが、食べている間に匂いが周囲に広がるのと、食べた後に喉が乾くのが今ひとつで最近は食べていません。

・衣が薄い

つまらない唐揚げは衣でごまかしがちです。その分肉が小さくても大きさがごまかせるからでしょう。ひどいものになると、衣どころか大豆タンパクなどで肉の部分を保水・増量されているものがあり、鶏肉の割合が半分もない唐揚げに出会ったことがあります。

・リーズナブル

たしか税込200円だったでしょうか。鶏肉は庶民の味方ですが、鶏もも肉というのは正直そんなに安くないのです。当店の唐揚げランチもほんとうはもっとモリモリ唐揚げを乗せたいのですが、これまで何度も試算して何とか現状に落ち着かせています。努力を見習おうと思います。

 

コンビニのホットスナックといえばホットショウケースに保温されているのが当たり前という常識を、私の中で最初に壊してくれたのはミニストップのホットスナックでした。

つねづね、加温しすぎてカピカピに乾いたからあげクンやフランクフルトなどに辟易し、コンビニスナックからかなり遠ざかった時期がありました。そんな折に出会ったのがミニストップでした。

ホットスナックが常温で陳列され、購入を希望するとレンジアップしてくれる仕組みだったのです。これこそができたてに近い味だ、と感動しました。しかしスピード感が求められるコンビニにとって、レジ作業の手間をあえて増やすのはさぞかし議論があったのではないでしょうか。

 

これは、炊いたご飯にも言えることですが、出来上がった料理を、食べごろを過ぎても保温するのはじつに愚かなことです。加温しつづけて水分を失ったものをボソボソたべるより、できたてを冷ましておいて温め直したほうがよっぽどおいしいということを、声を大にして申し上げたい次第です。