炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

がまんの星

【近況】

過去、ランチのメニューを決めるときに重視したのは営業中に炒める作業と包丁を使う作業は極力おこなわないという点でした。

つきっきりになる作業や足が止まる作業がふえると、スピードが大切な昼の注文にはうまく対応できません。油で揚げるメニューとグリル器で焼くメニューは、フライパンを使う炒めものと違い、タイマーをかけておけばしばらく目を離せます。

切る必要のあるものは最初から切っておきます。しかし食材によっては、準備する数を見誤るとロスにもつながりますので難しいところです。

 

そんな具合でスピードに重きを置いたメニューに固定してランチを続けてきたのですが、お客さん目線もさることながら、自分的にもちょっと飽きてきてしまったので先月くらいから日替わりメニューも始めました。

作業にもだいぶ慣れてきたので、日替わりメニューはしょうが焼きのような炒め作業も積極的にやっています。玉ねぎや調味料を焼き付けたときの、炒め物ならではの香ばしさはやはり他の調理法にはない魅力です。おいしそうだなと思いながら作ることが改めて大事だと実感しています。

 

トンカツが意外と女性に人気だなとか新たな発見もあったりします。日替わりだとアイデアが尽きるのが早く、そこまで作り込んでいない粗削りなメニューが多くなりがちですが、当面続けていく予定です。

 

【食と健康】

 先日、冷凍から火にかけるタイプの鍋焼きうどんを食べているときにうどんが思いのほか口の中で跳ねて、上アゴのさらに奥の喉とつながるあたりをやけどしてしまいました。

やけどの痛みは1日くらいで引いたのですが、これが2,3日後に大きな口内炎になってしまい、一週間ほど痛みに苦しむことになってしまいました。

 

口の奥のほうの動き方など普段まったく意識していませんでしたが、口内炎ができたあたりは唾液を飲み込むときに結構ダイナミックな動きをもとめられる箇所だったようで、日中は常になにかしら痛むようになってしまいました。水を飲んだり、ご飯を食べたりは当然さらに痛みますし、帰宅後のうがいもかなり辛いものでした。しまいには扁桃腺あたりが熱っぽくなってしまい、風邪のひきはじめのようなだるさが一日中続くといった様子です。

 

辛いもの、酸っぱいもの、味の濃いものはとにかくしみるので食べられません。野菜や肉や硬い食べ物は相当長く噛んで柔らかくしないととても飲み込めたものではありませんでした。いかに普段、ほとんど噛まずに食事していたのかよくわかりました。これを機に早食いを改めようとも反省しました。

普段の食事を柔らかい優しいうどんや雑炊に変えることはできても、仕事中の味見を避けるわけにはいきません。味見のたびにぐっと歯をくいしばって(それもまた痛いのですが)耐えていました。和の味付けがメインの店でまだよかったと思いました。

 

仕事を休むのは困るので、ふだんから手指や足腰を痛めたりしないようにとか、怪しい生ものは食べないようにとか意識することはありましたが、口内のやけどがここまで大事になるとは思ってもみませんでした。

 

一週間ほど苦しみましたが、痛みを一時的に抑える口内炎の市販薬を入手することもでき、炎症も引いて今は痛みがありません。すでに早食いの反省も忘れて、改めて食べたいものを食べたいように口にできる喜びを味わっています。