炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

風が通って道開く

【近況】

毎日仕事をしていて一番実感するのは「勉強に使う時間がぜんぜん足りない」ことに尽きます。

 

行きたい店、読みたい本、訪ねたい場所がありすぎて全く整理できないので、なるべくそれらのことを考えないようにしたいとさえ思う有り様です。

 

本や雑誌に載るような有名店の店主はだいたい店に立つ傍らでいろんなことをやっていて嘆息します。

 

日本中の生産地を訪ねるくらいは当たり前で、しまいには現地の畑仕事や漁を手伝ったり、酒蔵をあちこち訪問してはすごい数の日本酒を利き酒して店に入れる数十種の酒(しかも燗の温度まで全部細かく決めている)をセレクトしたり、陶器の窯元を訪れて店で使う皿を自分で焼いていたりしています。もはや、料理について学ぶなど当たり前すぎて改めて述べるに及ばないように見受けます。

 

これらは極端な例なのかもしれませんが、予約が取れないような人気店に立ちながらいったいそんな時間がどこにあるのかと真剣に疑問だったりします。

 

店を始めたころは、自分もまたそんな風に定期的に産地を見にいったり食器を買い集めたりして見聞を広げてみたいと思い描いたものですが、まずはお客さんをもっと増やしてからだとその考えは一旦置いておくことにしました。

しかし、面白い店をつくるという点では今やどっちが先であるべきだったのだろうと振り返ることもしばしばです。

 

というわけで今年はもう少し自分の興味に従って掘り下げる時間を割いていきたいと思います。店に立つ時間が疎かになって片足立ちにならないよう自戒しながら計画する考えです。

 

【食と健康】

食べものの味に関わる大事な器官といえば鼻です。あまりきれいな話ではありませんが「鼻うがい」にハマっています。

 

先日軽い風邪を引いた後に鼻詰まりがひどく、耳鼻科で副鼻腔炎といわれました。

知らなかったのですが、鼻の穴は頬の内側、眉間、おでこの下側くらいまでつながっているそうで、炎症がひどい人はおでこのあたりまで膿が詰まるそうです。レントゲンを撮ってもらいその説明を受けた時は寒気がしました。

 

さらに、治ったと思っても後頭部をトントン叩いてみて鼻の周りに痛みが残るとまずいと言われました。

えっ、と焦りました。昔から心当たりがあったからです。長年、疲れたときの肩こり的な何かだとずっと思ってきたのですが、副鼻腔炎が長引く人の症状だったのです。

正直に申し出たところ、しばらく継続して通院する指示といっしょに鼻うがいのキットをもらうことになりました。

 

鼻うがいのキットは、ドレッシングのチューブみたいな筒に水と薬包を入れて溶かし、チューブを握る勢いで鼻の中に水を通すというものです。

 

少々ツンとした痛みがありますが、ダイレクトに鼻が通るので、自分としてはそのスッキリ感のほうが勝る印象でした。

聞くところによると、鼻と喉の奥でつながるあたりには花粉や細かいゴミが溜まりやすく、体調に大きく影響する人もいるそうです。

 

鼻うがいはその箇所を水で流してくれるということで、自分は仕事柄油や煙を吸い込むことも多いので治療のあとも引き続き気分転換に活用していきたいと思っています。