炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

積年の旨み

【近況】

初のオンライン販売を始め、その対応であっという間に過ぎた1週間でした。時短要請で夜の営業もまともにできず時間を持て余していたのでちょうどいいタイミングでした。

もともと、連休前の数日で4、5件でも注文もらえれば上々だと思っていたのですが、販売開始前後でまもなく注文が入り、さらに店頭でも予約が入りあっという間に原料が底を尽き、初日で品切れになってしまいました。

 

なかなか会えない方とやりとりが生まれるきっかけになってこちらも嬉しく、今後常設的にやるのか、スポット的にやるのか検討中ではありますが、販売自体は細々と続けていければと思っています。

 

値段をつけるにあたっての試算を色々と繰り返しましたが、店をやりながら通販でもしっかり利益を残そうとするにはまだまだ勉強が必要なようです。

メジャーな通販商品といえばサプリや薬、化粧品といったものが目立ちますが、いかにそういった商材が通販で儲けるに適したものであるかを痛感しました。

「常温、コンパクト」なので送料を抑えられる点、「消耗品」なので繰り返し買ってもらえる点、衛生、破損等のリスク、その他もろもろの点に、深く納得したのでした。

今後もし、当店の通販アカウントでやたらとプッシュする商品を見かけることがあったら、そういうものを見つけよったんやな、と思ってもらって間違いないと思います。

 

【ぽんたんのレシピ紹介】

毎日のようにスーパーを覗いていると、やはり安く良い魚や肉が出ている時はすぐには食べなくても買い込みたくなるものです。

使い切れないときのために「味噌漬け」ができると何かと便利です。常に漬け込み用の味噌(味噌床)を作っておくというのもいいかもしれません。

 

混ぜるものは味噌、みりん、酒で、比率としてはシンプルな10:1:1をまずベースに作ってみて、好みのアレンジを加えるのが良いと思います。

 

・みそ 1000

・みりん 100

・酒 100

 

①上記をボウルでよく混ぜる

※80〜100グラム程度の魚の切り身であれば最低20〜30グラムの味噌床を使う

 

②漬け込む味噌床の半分をバットにしき、リードペーパーを置いて魚(肉)を並べ、リードペーパーをのせてその上から残りの味噌床を隙間なくのせる

※ペーパーを間に挟むことで味噌を拭う手間が減る

手間を気にしないのであれば、直接漬け込んでもOK

味噌を落とさずに焼くと焦げるので注意

 

③3日ほど漬け込むと味がしっかりなじむ。水分が抜けるので、冷凍での保管も向く

 

味噌床のアレンジとしては、甘みを足したければ砂糖や風味が出る黒糖、辛みを出すなら豆板醤や粉唐辛子を加えるなどできます。酒の代わりに甘酒で伸ばすとまた風味に特徴が出ますし、しょうがやにんにく、ネギ(青い部分)を入れると食欲をそそる風味が付きます。

 

味噌の種類はだし入味噌や赤味噌以外ならなんでも良いですが、日本料理的な本格的な味噌漬けに仕上げるにはやはり白味噌西京味噌、白粗味噌)だと非常に品のある仕上がりになります。

 

肉・魚以外でも、チーズの味噌漬け(モッツァレラは特に○)、豆腐の味噌漬け(事前に重石をかけ水分を抜く)、卵黄の味噌漬けなど、おつまみにも使えるのでぜひ試してほしいと思います。