炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

歯切れの良い毎日を

【近況】

連休明けて6日からまたランチのみの営業を再開しています。飲食店にとってこのまま酒が出せない日が続いてしまうと、もったいないことが沢山起こるだろうなと想像することがあります。

 

人気を呼べる店であっても休業、閉店を余儀なくされるでしょうし、今日に至るまで経験を積んできた人、元々の才能に恵まれた人たちも開業をためらうでしょう。

広い店をチームで回す体験は、この仕事の醍醐味の一つですが、今は広い店ほど苦境にあります。将来の夢として料理人を思い描く子どもたちもいなくなるかもしれません。旨い食事と酒を楽しめる場所、提供する人が減ってしまうことになります。

 

事あるごとに酒の提供中止を要請するようなことが繰り返されれば、飲んで騒ぐことさえできればいい客が集まって要請に従わず営業する店しか続けられないでしょう。外食の文化はぐっと品を失っていくに違いなく、すぐれた技術や経験を持った人の待遇も下がっていくかもしれません。

 

時代が大きく変わるときとはそういうものだといえばそれまでかもしれませんが、続けたくてやってる仕事にどういう立場で向き合うかを腹に決めて過ごしたいと思うこの頃です。

 

【ぽんたんのレシピ紹介】

ネットでぱぱっとレシピを探すとしたら、キユーピー3分クッキングかNHK今日のお料理、または大手調味料メーカーのHPに頼ればハズレがないことが多い気がします。

3分クッキングのレシピで見つけた「たらのフライ」がおいしかったので、少しアレンジも加えて紹介します。

 

たらのフライ

・たら(皮なし) 360g (切り身で3〜4切れ)

 

下味

・マヨネーズ 大さじ1

・牛乳 大さじ1

・塩 小さじ1

・おろし玉ねぎ 大さじ1

・おろしにんにく 1かけら分〜お好みで

・こしょう 少々

 

・溶き卵 1個

・パン粉 1/2カップ

・薄力粉 1/4カップ

 

・レモン、粉チーズ、パセリ お好みで

 

①たらを食べやすい大きさに切る。皮、骨があれば取り除く

②下味の材料すべてをボウルに合わせてしっかり混ぜ、たらの身を漬け込む(20分以上)

③パン粉はポリ袋等に入れてなるべく細かくほぐし、さらに小麦粉とよく混ぜる。衣付けがしやすいよう大きめのバット等に広げておく

④漬け込んだたらの身を溶き卵にくぐらせ、③の衣をしっかりつける

※余分な卵液は落としてから

⑤フライパンに1センチ程度のサラダ油を熱し、180℃を目安に④を揚げる

※ときどき裏返しながら、両面きつね色に色付くまで揚げる。天ぷら鍋で深めの油量で揚げてももちろんOK

⑥揚げ上がりにしっかり油を切り、粉チーズを振りかけスライスしたレモンとパセリを添えて盛り付ける

 

たらはスーパーで手に入りやすいので気軽にできると思います。サワラ等ほかの白身魚でも作れます。

にんにく、塩を気持ち多めにすると、お酒にかなりぴったりの仕上がりです。

 

また、同じ手順で鶏むね肉を薄くスライスしたものをチキンカツにしてもおいしいと思います。

どちらにせよ衣までつけたら、バット等に並べて冷凍保管もできるので、まとめて仕込むのにも向いています。