炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

旬の呼び声

【近況】

f:id:tomofumi1981:20210804004731j:image

生来の暑がりもあって夏のジメッとした日はものすごく苦手ですが、冷たい飲み物や食べ物が一年でもっともおいしく感じられるので夏のジメッとした日が大嫌いとも言い切れません。

 

冷たいものは春が終わったあたりから徐々においしさを増していくように思います。

 

5月の半ばごろから、まずアイスコーヒーが飲みたくなる日が増えます。同じころから、食後や夜中ふと目が覚めたときにアイスが食べたくなります。

梅雨が深まり、湿度が気になる時期になるとコンビニや立ち食いそばで冷たい麺類が気になり始めます。休憩中のまかないでもざるそばや冷やしうどんを食べ始めます。

f:id:tomofumi1981:20210804004934j:image

7月に入る頃には、冷奴や枝豆、水茄子あたりを口にするとそのひんやり感に味が生まれるような気がします。この時期ビールの杯数がふだんより1〜2杯増えます。冷たいものを目一杯楽しむのはこのあたりがピークでしょうか。

8月で夏真っ盛りとなると、とにかく炎天下が暑いので毎日薄着になりがちな割に、建物や電車は冷房が効きすぎていて、出先によっては冷えのほうがつらかったりします。なので意外と冷たいものとは距離を置いてしまいます。

 

全身で楽しく夏を過ごせる期間は意外と短いのかもしれません。

 

【ぽんたんのレシピ紹介】

夏は冬瓜の旬です。これといった味のない冬瓜は、しっかり旨みの利いた出汁で含め煮するのが定番ですが、これに同じく夏が旬の鱧を揚げて添えると冬瓜のあっさりした味にちょうどよいコクが加わって、好相性でした。

 

・冬瓜  1/4個

・だし汁 400cc

・みりん 大さじ4

・薄口醤油 小さじ2

・塩 小さじ1

・水溶き片栗粉 適宜

 

・ハモ(骨切りしたもの) 1尾

・片栗粉 適宜

 

・ゆず、すだち 好みで

 

①冬瓜は食べやすい大きさにカットし、内側のタネとワタを切り落とす(白い部分が半分くらいがワタ)

②緑の皮を薄くむく(皮むき器か包丁で、緑がうっすら残るように)

③ハモは3センチ程度に切り分け、片栗粉をまぶしてよくはたいておく

④②の冬瓜をだし汁で10分煮て、調味料類を加えてさらに柔らかくなるまで10分程度煮ていったん冷ます

⑤ハモを180℃の油でカラッとなるまで揚げておく

⑥④の冬瓜を煮汁ごと沸かし、水溶き片栗粉で薄くとろみをつける

⑦器に冬瓜を盛り、揚げたハモを添えてとろみをつけた煮汁をかける。好みでゆずの皮をすりおろしてふりかけるか、すだちを絞って香りを添える

 

 

だしを作るのが面倒であればめんつゆを好みの濃さに薄めて使ってもいいし、鶏がらスープの素で煮汁を作ってごま油を少し垂らしてもまたおいしくできると思います。冬瓜も鱧も夏だけの素材なので、ぜひ今の時期に食べておきたい味です。