炊い処ぽんたん店主のブログ

大阪・肥後橋にある「ぽんたん」店主の近況

10月最終週

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大阪から奈良にむかういつもの終電の中で、キャリーカートに業務用電気炊飯器とフードデリバリー用バッグを積んだ男性が座っていた。自転車やバイクで使うデリバリー用バッグを電車で見かけることも普通あまりないが、業務用炊飯器を電車で運んでいるところを見たのはさらに初めてのことだった。バッグが炊飯器の上に置かれていて、男性はよほど疲れていると見えてそこに顔を埋めてピクリともせず寝ていた。秋はなにかとフェスやイベントが多い。この人もそういった催事の後の搬出かもしれず、そうだとすれば、この疲労感は察するにあまりあるなと感じた。

当店の方はといえばこの週も平日はとにかくゆっくりで、いろいろやり残している営業以外のことに時間を使った1ヶ月になった。対して豊中のシェアキッチン出店の方はわりと忙しい月で、バランスよくいつでも両店舗が忙しくなれるようにしていけたらと思う。

休みの日曜は、小5の息子の絵が展示され表彰も受けるということで大阪市立美術館に初めて行った。やりたいことをマイペースに楽しんでくれていればそれだけで十分ありがたいのだけど、それが評価されたとなればやはり親としても嬉しいものだと思った。

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10月4週目

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今月は宴会系の予約がほぼなかった。先月あたりから、宴会メニューの価格の幅を広げて以前より予算の融通がききやすいようにと調整した。ランチタイムの貼り紙やSNSその発信もしているが、反応はまだない。こういう新しい取り組みのときは、発信すればすぐに問い合わせが来るに違いないと段取りしながらいつも妄想している。しかし十中八九はいきなり反応など来ない。8年もやっていればわかりそうなものだが膨らむ期待を止められないのは、まさに字の表すとおりの妄想で、自分の性分なのだと思う。

宴会予約というのはまとまった売上が望めてありがたい反面、準備とスピードといった作業性を優先したメニューと提供方法になるので、できたての味を犠牲にしているのではないかと長い間葛藤していた。それがようやくここ最近、メニューを工夫して両立をめざす余裕ができてきて、そんな心配も薄れてきた。昔は経験のストックが少ないのに、気持ちだけ先走らせてちぐはぐになっていたのだと思う。これもまた、妄想しがちな性分と底ではつながっている。

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10月3週目

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プライベートでも店でも、ご無沙汰な面々とお目に掛かれた1週間。久しぶりでもあまり時間を感じさせずにやりとりができる間柄というのはかけがえがない。そんな関係が生まれるかどうかなんて出会ってすぐわかるようなものではない。それでもその最初のきっかけに身を委ねた過去の自分に感謝。

 


久しぶりに出張族の新しいお客さんのご来店が続いた。向こうがどう思っているかはわからないけれども、自分としては普段接点のない街や生活の話を聞けるのは楽しい時間である。そんなこっちの質問に嫌な顔もせず答えてくれる方が多い。うちはなにせ働いている人の顔もよく見えない2階の店なので、入ってすぐのお客さんにはけっこう緊張感が漂っている。そのぶん、一息つくと却ってぐっと気が緩んで話し相手になってくれやすいのかもしれない。もしくは、そんな立地の店に入ってくれている時点で、警戒心の少ないフランクな人が多いのかもしれない。

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10月2週目

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ここしばらくは手土産や贈り物をよく頂いた。

自分は何かいただいた時のお礼を考えるのが下手で、最初に思い浮かんだものをいち早くお礼に出せばいいものを、何度も考え直して結局先延ばしになってしまう。昔から、ちょっと取り入ったメールになるととたんに返答が遅くなる性格なのと関係があるのかもしれない。

連休を控えた週だと、肥後橋の店はだいたい落ち着いていて、やはり常連のお客さん方に助けていただいた1週間となった。土日は連休もあって2日つづけて豊中シェアキッチン出店。4年前オープンした頃よく足を運んでくださったご夫婦が、当時まだ生まれるかどうかだったお子さんを連れて来てくれた。すっかりおしゃべり出来るようになった姿を見て驚く。帰り道、それほどの間に我が店はどうしていただろうかと振り返る。未来について考える強いきっかけをもらった気がする。

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10月1週目

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前職の後輩や学生時代の友人等、顔見知りが足を運んでくれて楽しい1週間。人の動きが鈍い時期だったので助けられた。そんな中でも、週末金曜は初めてのお客さんもちらほら見えてありがたかった。

少しずつメニューに鮮魚を入れる機会を増やしている。鮮魚で仕入れて造りで出すというのは学生時代にアルバイトでその魅力を知ってというもの、この店を始めた時にもメニューに入れる気でいたのだが、客層と客数と注文数のバランスがうまく取れず使いきれないことが増えてしまい、コロナ禍などもあってやめてしまった。使うとしても、日持ちしやすい魚を選んだり、塩で締めたり軽く燻したりして、それはそれでおいしくできていたので満足はしていたけれど、毎朝仕入れにいくと新鮮な魚がならんでいるのをただ眺めているのがだんだん恨めしくなってきて、そんなある日にいつもなら買わないカマスを勧められた。これを軽く炙って塩で食べたのが抜群においしく、やはりおいしいものなら店に置きたいということで今回の取り組みとなった。

そうはいっても、いつもいつもピチピチの魚を置けるかは微妙だが、うまく力を入れていきたいと思う。

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9月4週目

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週末の試食イベントに向けた準備に費やす1週間。試食イベントは、家庭の食事作りのヒントになってほしいという思いで始めたもので、毎回テーマをひとつ決めてテーマ縛りのレシピや、身近な食材の食べ比べをやって好みの味を見つけてもらうなどの内容を用意している。今回のテーマは果物を料理に取り入れるコツ。

酢豚にパイナップルやポテサラにりんごなどの料理に入る果物を好きな人は30%ほどしかいないという。そのことを知ったのはイベント2日前で、それでもイベントを予約してくださっている方がいらしてありがたく思うと同時に、やっぱりおいしくないと思われたらどうしようという不安が開催2日前にして大いに募る。

いざ当日を迎えてみると、序盤にやや不穏な空気を感じたものの、各レシピを順に仕上げていくうちに良い空気に向かっていき一安心。今週はシルバーウィークもあって合間に資料作りの時間が取れたのも結果良かったと思う。

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9月3週目

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おもに夫婦2人でランチタイムを回すところが、ごくたまに学校行事の兼ね合いなどで1人営業の日がある。いわゆるワンオペだが、ランチはスピード勝負なのでなかなか堪える。この週の平日最後の金曜は久々にそうだった。
芯となるピークタイムはせいぜい30分〜45分だが、そこをクリアするために、とにかく無駄な動きをせず無駄のない時間の使い方をつきつめられるように、いろんな準備を凝らして臨む。子どもが産まれる前後は1年半ほどワンオペだったので、その間にだいたいの必要な準備はいちおう身についている。パズルと運だめしとエクササイズを合わせたゲームみたいな時間で、乗ってくると楽しいし他にない達成感を味わえるのも確かではある。


ずっとやっているとお客さんのいろんな動きが予測できるようになってきて、ポケットにタバコを入れている人=食べたらすぐ帰る、とか、やけにファンシーな財布の人=注文と支払いに時間がかかる、とかのあるあるが貯まっていく。きりがないので、詳しくは店頭で尋ねていただけたらと思う。


全体としては浮き沈みの大きな週で、連休前ということもあってか団体予約もなく静かな1週間。日曜の休みには家族が出かけているということもあり地元奈良の友人を誘って奈良駅周辺で食事。地元といっても学生時代からたまにしか足を向けないので、自分にあったお店もほとんど見つけられていない。この日は友人にたくさん教えてもらって大満足、酔いもしっかり回って電車を乗り過ごしつつも帰宅。

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