成り行きは米頼み
【近況】
先日来られたお客さんとご飯の炊き方についての話になりました。その中で「脱・炊飯器」という考え方があることを知りました。
当店ではオープン以来店に電気またはガスの炊飯器を置いていません。これは決して強い脱・炊飯器の志向があったわけではなく、当初はランチ営業を想定していなかったので必要ないとしていたからです。
その後ランチ営業を始めることになりましたので、大量に炊飯できる炊飯器は必要でした。しかしもしランチが当たらなかったらやめるかもしれないし、それだともったいないということで消極的な「脱・炊飯器」に至った次第です。
結果として、土鍋のみで炊くというやり方を珍しがってもらえたりご飯がおいしいと褒めていただくことが多々あるので良かったのですが、高い理想を持って始めたことではないので少し申し訳ない気持ちもあります。
土鍋でお米を炊くことでよく誤解されるのが「焦げ付いて洗うのが大変」という声です。
土鍋で炊くと必ず焦げ付く、ということはありません。おこげのない真っ白のご飯を炊くことはできますし、ランチで出すご飯はなるべくおこげがつかないようにしています。(おこげはたまに食べるからおいしいのであって、毎日のご飯に入っていたらちょっとイヤだと思います)
土鍋で炊くとき大切なポイントのひとつに、「吹きこぼれを気にせず思いっきり沸騰させる」というのがあって、これを守れば普通の土鍋でも十分おいしく炊くことができます。
しかし家庭では掃除がかなり大変なので、またやろうという気が削がれるところです。
いまは、蓋が二重になっていたり、吹きこぼれを受け止めるような蓋に高さがあるご飯向けの土鍋があるのでそういうものを選ぶのが良いと思います。
【ぽんたんのレシピ紹介】
作り置きしておくと便利そうな「生姜焼きのタレ」のレシピがあったのでご紹介です。
・たまねぎ 0.5個
・にんじん 0.5本
・にんにく 1片
・しょうが お好みの量
・濃口醤油
・酒
・みりん
すべて120ccずつ
①たまねぎ、にんじん、にんにくはそれぞれすりおろして鍋に入れる。しょうがもすりおろして、別にしておく
②調味料を①の鍋にすべて加え、火にかける
③沸騰したら火を止め、すりおろしたしょうがを加えて冷ます
豚肉のスライスを焼いてからからめたり、からめてからたまねぎと炒めたり、どのように使っても安定の味になるタレです。セロリのすりおろしも加えるとより香りがよくなります。
すぐ火が通るような薄い肉はからめてから焼くのがおすすめですが、厚みのある肉は塩こしょうしてある程度焼いてからからめるほうが焦げ付かないので良いでしょう。
ハンバーグやステーキにも使えます。そのときは赤ワインを煮詰めたものとバターを加えるとよりコクが増しておいしくなります。