辛みと緑が目にしみて
【近況】
7月末ころから構想して、2代目となるオリジナルカレーを作りました。具を溶かしこむイメージでじっくり煮込んで作った昔ながらのシチュー状の欧風カレーです。初代はトマトとホールスパイスが特徴的なサラッとややスープ状で、(自分としては)現代風に作ったカレーでした。
もともとは大阪発祥のインデアンカレー、得正といった一口目が甘くあとから辛さがこみ上げてくるカレーが好きで、いつかは作りたいと自宅では何度かチャレンジしていました。今回の2代目もそこに近づけるべく何度か調整しました。引き続き、味の改善はつづくと思います。
家庭で本格的なカレーを味わうのはかなり大変です。
昨今レトルトカレーは多種多様で、中には尖った個性の商品があるのに対して、固形のカレールーにそこまでバリエーションがありません。ルーで作るカレーは基本、家族が食べるために買うものであるため、本格的すぎたり、個性の強い商品を作っても売れないのだと聞きます。
じゃあレトルトカレーで本格的な味が楽しめるかというと、レトルト食品にはパックしてから加熱するというその特性における課題もあるらしく、実際にカレーレストランが自社のレシピで作ったものをレトルトに加工しても味がかなり異なってしまうといいます。香りの成分や、具とソースの味のバランスが崩れるそうです。
かといって家でスパイスを買い揃えるのは大変ですし、となるとやはり、おいしいカレーはぜひお店に食べに来てください、と言いたいところですが、家でチャレンジしておいしくできると感動ものだと思いますので、いつかはそういうお手伝いをするような仕事もしてみたいと思うこの頃です。
【ぽんたんのレシピ紹介】
いつも立ち寄る八百屋さんで、パセリをいただきました。時間がたって緑色がくすんでしまい、黄色くなりかけているため品物にならないということでした。
ふだん使う食材ではなかったのですが、調べてみたらなかなか使えるパセリのソースができたので、ポテトサラダに入れたりパスタソースにしたりしています。焼いた魚につけるソースとしてもぴったりだと思います。
パセリは買っても使い切れない、もしくはなかなか買うことがないと思いますが、まとまった量でもハーブとしてはけっこう安く買えるので、まとめて作って冷凍しておくのがおすすめです。
・パセリの葉 1株分
・ミックスナッツ 大さじ2
・にんにく 1片
・サラダ油 100cc
・塩 小さじ2
①パセリは茎から葉をちぎって水洗いし、よく水気を切る
②すべての材料をフードプロセッサーもしくはブレンダー等で撹拌する
※フープロやブレンダーがなければ、すり鉢で根気よくすりあげるという方法もあります。時間はかかりますが、ソースとしてのまとまりはすり鉢のほうがよくなります
※茎は冷凍しておいてポトフやトマト系など洋風ブイヨン系の煮込み料理に入れて、香り付けとして使います
どろっとしたペースト状になるように、サラダ油の量を調整します。パセリの葉の量によっても仕上がりが変わるので、分量は目安として考えます。
ドライトマトやハード系チーズ(パルメジャーノレジャーノなど)を入れるのもおいしいと思います。
ナッツやにんにくはパセリと相性がいいので、好みで増減させてOK。ミックスナッツでなくとも、アーモンドやピスタチオだけでも個性が出ますし、サラダ油も、オリーブ油やその他の植物油におきかえたりブレンドすると味の変化が楽しめます。
先日はゆでたてのパスタにバターとこのパセリソースを和えて食べました。見た目は、チーズとバジルで作るペストジェノベーゼに似ていますが、青みが鋭い独特の香りがパセリならではです。白ワインが飲みたくなる味でした。