炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

長い長い冬休み

【近況】

このところ夜早めに帰るので、途中でスーパーに立ち寄る回数が増えました。晩酌のつまみを買うことが多いのですが、いまは仕事で立っている時間も短く毎日の運動量が減っているので以前ほど腹ペコになることがなく、せっかく食べたいものがあっても手が伸びにくくなりました。

 

腹ペコになったほうがご飯がおいしく食べられますし、去年の緊急事態宣言時は運動不足もけっこうストレスの源だったので、今年からは気が向いた時に朝走ることにしました。

 

独立する前の一時期、2年くらいはほぼ毎朝走っていました。もともと大の運動嫌いで、小中高いつの時代も走るのは学年でも一番遅いグループでしたが、1人目の子どもが生まれた時に何故か発奮して走るようになったのでした。

最初は続けるのがほんとうに辛かったのですが、いくら走るのが遅かろうとこの歳なら誰かに笑われるわけでもなし、だんだん続けられるようになっていき、そうすると仕事のときでも踏ん張りが効くような気がしてくるので不思議です。

 

そんな具合で空き時間が増えているので、電子書籍Kindleの読み放題プラン(Kindle Unlimited)も始めてみました。タイトル数が多過ぎて読みたい本を見つけるのがなかなか大変ですが、触りだけ読んでイマイチならすぐ別の本を読めるのが助かります。

 

そう言う点では、やはり図書館というのは読むべき本が厳選されて並んでいるので有意義です。一時期大変お世話になりましたが、いまでは開館時間内にうかがうのはさすがに難しいところです。

一冊一冊買って読んでいると、途中興味がなくなっても読み切らないともったいない気がして新しい本になかなか手が出しにくいと思っていました。その点読み放題は実にありがたいサービスです。じっくり読みたい本と出会えたら紙の本で買っています。

 

今は店でやれることが少なくなってしまっている分、習慣に変化を足して通常営業再開に備えたいと思っています。

 

【ぽんたんのレシピ紹介】

おつまみで人気の「鶏レバー」です。

甘辛く生姜煮にしたり、70℃くらいの低温で加熱してレバ刺し風にしてごま油で出したりしています。

 

おいしく仕上げるポイント「鮮度」と「血抜き」について説明します。

 

まず鮮度についてですが、スーパーならだいたい鶏肉売り場の片隅に売られていることが多いと思います。

・見た目にハリがあること

新鮮なものは角がピンと張っています。重みに負けているような、ぐにゅっとつぶれ気味になっているものは避けます。

・色が鮮やかであること

灰色じみていたり、赤黒みがかっているものは避けます。あざやかな小豆色のものを選びましょう。

 

つづいて血抜きについてです。

まずレバーを一口大に切ります。すると、血管に沿うように固まった血が断面にいくつか見えます。ハツ(心臓)も付いている場合は、半分に切ると中に血が詰まっているのがわかります。

幸いにもほとんど血が残っていない場合もありますが、残っていることが多いです。レバーを潰さないように水で洗いながら血を取り除くのですが、かなり時間がかかります。

 

そこで、ボウルやタッパーに水を張ってレバーを入れ、冷蔵庫で一晩つけておきます。すると、固まった血がふやけて取りやすくなります。レバー自体クセが強いので、水に一晩つけるくらいのほうがクセも抜けて口当たりもよくなります。

 

ここまで準備すれば、あとは調理するだけです。

 

鶏レバーの生姜煮

・鶏レバー 100g

・酒、みりん、濃口醤油、水 30ccずつ

・砂糖 小さじ1

・しょうが、にんにく、玉ねぎ 好みで

1.調味料を鍋に全て合わせる

2.しょうが、にんにくは薄切り、玉ねぎはくし切りにして1に加える。風味付けのためなので、あとで取り除けるくらいの量にしておく

3.2を火にかけ、沸騰したらレバーを入れて一煮立ちするまで加熱する

4.レバー全体に味が回るように煮汁を絡めながら好みの固さまで火を通す

※煮汁がなくなるくらい煮詰めると日持ちしますし、1分ほど煮立てて火を止めて余熱で火を通すくらいにすればトロっとした柔らかさに仕上がります

 

調味料の割合は、味見して好みの加減にしてください。しょうが、にんにくはチューブよりなるべく生のものがおすすめです。

 

一晩かけて血抜きするのは時間がかかりますが、レバーの風味がかなり軽くなって食べやすくなると思います。