土に任せとけ
【近況】
この10月の夜は久しぶりに外食する人が多かったせいか、じっくり味わって食べてくれているのを感じる場面が多かったように思います。オープンしたての頃を思い出すような日の連続でした。
ほぼ1年に渡ったしんどい自粛期間でしたが、その間に整理した取り組みを盛り込むこともできたので、充実した営業再開が切れたと思います。
ちょうど食材が充実してくる秋真っ盛りのタイミングなのも、作り手としては楽しい限りです。
意外に好反応だったのが「柿」で、ねり胡麻をクリーム状にしたものをかけて食べてもらっています。上品な甘さにコクが加わって、思いのほか贅沢な口当たりになります。
胡麻クリーム(柿、いちじく等と相性◎)
砂糖ひとつまみを加えて、水で濃度をととのえる
なるべく旬のものを旬のうちに食べられるくらいの余裕を持って過ごしたいと思います。
【スマホの写真から】
身近な松茸の産地には中国、カナダがあるのは知っていましたが、初めてトルコ産というのを見かけました。
よくある松茸の傘が開く前の形を、そのままぎゅっと小さくした可愛らしい大きさで思わず買って帰ってしまいました。手頃な価格を考えると、香りも味も申し分ない松茸です。先週から土鍋ごはんの具に使っています。
「万願寺とうがらし」はもともと京野菜でしたが今や京都府外からも出荷されるようになっています。
いつも他県産のものを使っていたのですが、珍しく手頃な京都産のものが手に入りました。
食べ比べるとやはり違いがあって、本場京都のものは華やかな香りがあって甘く肉厚、歯ごたえがあるのに柔らかくとろっとした口当たりが印象的でした。