炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

遠去かった山の音

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【近況】

お盆期間の最後2日間だけ休みにして、キャンプができる野外活動センターという場所に家族で宿泊していました。

https://www.ikoma36.jp/menu198/contents896

 

テント宿泊はまだハードルが高いのでロッジに泊まりましたが、食事作りは薪で火起こしするかまどで準備するという形でやるなど、子どもたちにとっては初のキャンプ体験でした。

実は自分にとってもキャンプ的な宿泊は、小中学生の野外活動をのぞくとほぼ初めてで、ガールスカウトの経験がある奥さんに段取りをしてもらえたからよかったものの、自分ひとりでは今後もキャンプの準備はおそらくできそうもありません。

 

実家がもともとエアコンがなく隙間の多い木造の古い家でしたので、気候による空気感の違いがよくわかる生活でした。

季節ごとにいろんな虫が家の中に入ってくるのは当たり前で、風呂が薪で沸かす古いタイプだったり、祖父がしょっちゅう家の裏で木やゴミを燃やしているので火遊びをよくやっていたりと、自然の影響を肌に感じる生活だったのであまりアウトドアに憧れはなかったように思います。

 

しかし振り返るともう人生の半分以上はマンション生活ですし、実家のまわりも自然が減って住宅やマンションが増え、いま実家で過ごしても昔ほど自然の影響を感じることもなくなりました。かつて当たり前に自分がやっていたことを子どもたちに体験させたくても、環境的にできることが少なくなってしまったことを実感します。

 

自分が体験してきたことを子どもたちが体験することがそんなに尊いことかというと、全部が全部そんなことはないとは思います。しかし日常でのっぺりとした繰り返しが続いてきたように感じるときには、引っ掛かりをもたらすような体験を大人として用意してやれるようでありたいと思う夏休みでした。