週に一度は別の顔
【近況】
昨年の夏から毎週水曜日固定で間借りしてもらっているクレープ店「ハナハナ」の人気がなお勢いを増していています。
https://instagram.com/creperie_hanahana?igshid=YmMyMTA2M2Y=
毎週水曜日の夕方3時間だけ買えるというこのクレープ店は、理学療法士が本業というオーナーがご夫婦で営業しています。
そもそもは豊中駅前の小学校近くに同名のクレープ店があり、周辺の子どもたちのおやつとして長い間愛されたそうです。
その店がついに店主高齢のため閉店、という知らせを耳にした今のオーナーが、周辺の子どもたちが気軽に立ち寄れるクレープ店をまた復活させたいと始めたのがいまのお店です。
7月に始めて1か月ほどは苦戦もあったものの出店のたびにお客さんが少しずつ増え、9月には売り上げ記録が更新。今は事前予約の受付やオペレーションの改善、作業スピードが上がってきたこともあり、さらにその倍の売り上げを販売しています。
営業時間以外に貼り紙などもなく、広告や宣伝も行っていない状態で、いまはお客さんが次々に家族知人、親戚などに紹介して広がっている状態だということです。
いろんな要因がうまく噛み合ってこの好況に恵まれたのだと思うのですが、個人的にはオーナーの考えに即した飾り気のない物語がお客さんにきちんと伝わっていることが高い支持の理由のひとつだと思っています。
魅力を演出するために、いかにもそれらしい物語を貼り付けて気を惹こうとする売り方は昨今とみに見かけることが増えました。
自分には、それらが実際にはそこまで必要とされていないものを売るとか、今あるものでも十分な環境にどうにか分け入ってでも新しいものを売るという行為に見えて、消費する側の成熟度合いに見合った新陳代謝を超えているものが多いように感じています。
これは自分たち消費者がより良いものを安く簡単に手に入れたいと、安易に求めてきた結果でもあるのでしょう。
毎週送られてくるクレープの販売報告を読みながら、そんなことを反省する今日この頃です。