炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

持ち味の残りもの

【近況】

先日、5歳の息子から「お父さん将来何になりたいの?」と尋ねられました。

その場はつい笑ってしまいましたが、平均寿命から考えると今が起点の将来もまだ長いので、次の将来になりたいものを目指してもいいような気もしました。

 

三十代、将来なりたいものをぼんやり考えた末に、時間を忘れて楽しめることを仕事にしたつもりですが、家族で過ごす時間も楽しいので定休日は店に行きませんし、平日も店に泊まり込むほど没頭したりはしません。週末は子どもたちが遊びたがってくれますし、平日も毎朝子どもの顔を見たいので、家で過ごすのも仕事も同じくらい楽しめる加減なのが今はちょうどよいようです。

 

しかしこれもあと何年かして子どもに相手してもらえなくなってくると、時間が余るかもしれません。次になりたいものを目指す近い将来はそのあたりの気がしています。

 

【ぽんたんのレシピ紹介】

暑くなると、冷たい蒸し鶏ときゅうりとごまだれ、のような王道の夏メニューがやはり食べたくなります。

 

蒸し鶏というより茹で鶏のレシピですが、最近のランチで使っているレシピを紹介します。

仕上がった茹で鶏の味もさながら、残った茹で汁のおいしさがまた格別です。

 

・鶏ムネ肉 2枚

・鍋に沸かした熱湯

 

・水 1200cc (鍋に肉と入れてひたひたに浸かる量)

・薄口醤油 70cc

・酒 70cc

・しょうが薄切り 適量

・長ネギの緑の部分 適量

 

①鍋にたっぷりの熱湯をわかし、鶏ムネ肉を入れて表面が白くなるまで熱する

※表面のみ、中まで火を通さない

 

②鍋から肉を取り出して、流水をかけながら表面を指でこするように汚れを洗い流す

 

③鍋に分量の水と調味料、しょうがとネギを入れて強火にかける

 

④沸騰したら②の鶏肉を入れ、中火にして5分加熱する

※ぐらぐらと沸騰させない

※鍋の大きさで鶏肉が浸かり切らない場合は水と調味料を同じ割合で増やす

 

⑤火を止めて鍋に蓋をして30分そのままで冷ます

 

低温で火を通すことで、パサつかない茹で鶏に仕上がります。しっかり冷やしてから切り分け、断面にまだ透明感があるようならレンジで10秒ずつ加熱して火を通してください。

 

茹で汁には鶏肉の味がかなり出ています。塩で味をととのえ、ごま油や胡椒を加えると塩ラーメン風に仕上がります。中華麺はもちろん、ご飯を入れて雑炊、お茶漬け風に食べるのもおすすめです。