炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

いつでも傍に

【近況】

落ち着かない毎日にやきもきしているうち、気がつけばオープン3周年の日を迎えていました。この一年は人に対する感謝もさながら、大きなトラブルなくお客さんを迎え入れてくれた店そのものにこれまでになく感謝をおぼえます。

 

椅子やテーブル、冷蔵庫や食器や調理器具、果ては建物そのものにいたるまで、当たり前ですが黙って確実に役割を果たしてくれていました。おかげでこのイレギュラーな一年に、余計なストレスを抱えずに済んだのかもしれません。

 

いっぽうで自分はじめ生身の人間はというと、環境と情報にかんたんに揺さぶられて一年前と同じ体を成しているとはいえない始末ですから、先人たちが無生物にまで八百万の神を見てとった理由がしみじみとわかる気がします。

 

自分も家族も健康で過ごせていることに感謝しつつ、4年目はオープン以来の期待が多く感じられる一年にしたいと思います。

 

【最寄りのグルメ】

カップ麺が好きで、週に少なくとも一回は必ずどこかで口にしていると思います。

新作の入れ替わりがかなり多いので、パッケージのインパクトでついつい手に取りたくなるものが沢山あります。しかし実は手に取って食べる瞬間までが楽しみのピークで、いざ食べるとまあこんなものかと静かに食べ終わるというのがひとつの流れかもしれません。

 

そんな中でも、パッケージでなく味に期待して買うシリーズというのもあります。

ニュータッチ 凄麺」シリーズというのがそれで、スーパーではご当地ラーメンシリーズのどれかが定番で置かれているパターンが多いようです。

同じメーカーの同じブランドにおける味バリエーションというのは、たいてい麺は使い回し、スープもベースの味わいは一緒というのがほとんどですが、この凄麺シリーズは味ごとに麺とスープの作り込みが分けられていて大変勉強になります。

 

先日手に取った「鴨だしそば」は、中でも久しぶりに自分的大ヒットでした。

 

つゆは鰹昆布の出汁に鴨の脂の風味をほどこした甘めの醤油味で、いわゆる鴨南蛮のうまさをしっかり強調した味わいです。

驚くのがそのつゆに合わさる麺で、これまで食べたそば系カップ麺の中で、もっとも茹でたての生そばの舌触り・食感に迫っている仕上がりだと感じます。箸でたぐってすすり込む時の唇につたわる感触の良さは随一でした。

 

しかし、いつも行くスーパーではスポット的な取り扱いだったらしく、残念ながらまだ2回しか味わえていません。あの麺のクオリティでほかのバリエーションも展開してほしいと切に願う今日この頃です。