炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

頼りは己の足あと

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【近況】

元々そんなに売れるものでもないだろうと思ってはいたものの、それにしても売れない物販アイテムが「自家製さしみ醤油」です。

 

もちろん自分としてはおいしくできていると思ったのでラインナップしています。酒とみりんを煮切って醤油と削り節を加えて寝かせる、土佐醤油とよばれる仕込み方で作ったもので、加熱も少ないので醤油本来の香気が生き生きとしています。

刺身はもちろん冷奴や卵かけごはん、焼き魚に添えるなど、店でも多様に活用している醤油です。まあでも、売れません。

 

ここ日本では、当然のように作りたてのおいしい醤油がスーパーで安価に買えます。種類も豊富で基礎調味料としてかかせないものですから、個人や家庭それぞれの好みも大いにありそうです。細かな好みが分かれるジャンルに入り込むのはかなり大変です。

さらに、個人の店で手作りして容器も準備してとなるとやはりそれなりに値が張ってしまいますから、価格の勝負もできそうにありません。

 

それではもうすっかり販売に悲観的なのかというとそんなこともありません。物販アイテムはまだまだラインナップを増やしていくつもりなので、そうなっていけばゆくゆくついでに手に取ってもらえる一品になるのではないか、と呑気に考えています。

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【何でもない話】

電車内や駅で帰宅途中にお酒を飲むサラリーマン風の人々が、最近めっきり減ったように思います。

 

最初はちょっと非日常的な開放感もあったのかもしれませんが、ありきたりなおつまみと缶のお酒では何度も繰り返すほどの満足感はなかったのかもしれません。またこういう行為は、人が多ければ多いほど紛れてやりやすそうですが、わりと人出が落ち着いたエリアでは目立ってしまってやりづらいようにも思います。

 

オンライン飲み会というのもあまり馴染まないままのような気がしますが、中には生活スタイルに合致した人もいるかもしれません。人が多いと話しにくいので2、3人くらいなら長電話の延長みたいな感じで楽しいようにも思います。

 

目に見えないウイルスに振り回されつつも、色々と無いなら無いなりに割り切って毎日を過ごせるようになってきたというのに、どうにも人の不幸と不祥事を見つけてはことさらに盛って、わざと歪みを生むように報じるような流れが減りません。コロナ禍はその病害の問題に留まらず、それを飯の種に利用する連中の問題になってしまったように思います。