炊い処ぽんたんのブログ

大阪・肥後橋にある「酒と料理と土鍋ごはん」炊い処ぽんたんの近況と食にまつわる雑記です

汗が滲んで春

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【なんでもない話】

気温や湿度が変わって、食生活に小さい変化が現れる季節の変わり目を毎年楽しみにしています。

このところ日中が暖かくなったので、今年最初のアイスコーヒーやざるそばをおいしく口にしました。春の始まりを前にこういう日が訪れるということは、引き換えに、芯から温まるために熱燗を飲む日や、鍋料理のおいしさを実感するような寒い日が減るということでもあります。それが惜しいようにも、喜ばしいようにも感じるのがこの時期の特徴です。

 

毎日をゆったり過ごすのと、せわしなく働いて過ごすのと、どちらが季節の変わり目をありがたく感じ取れるかというと、自分は後者だと思っています。頭も体もきちんと疲れているときほど、自然の小さな変化は体にながれこむように沁み渡ります。

次は、ジョッキまで冷えたビールを一気に飲みたくなるような蒸し暑い日に、夏の始まりを感じる瞬間が楽しみです。

 

【近況】

家族が自宅療養を指示されたため、先週末から全員自宅で隔離生活になっています。

当事者も一時的な発熱があった以外は幸い大きく体調を崩すこともなかったのですが、自宅待機の面倒くささは話に聞いていた以上です。元気をもてあましている子どもの相手と大人がそれぞれ手を付けたい仕事や作業の兼ね合いに日々苦戦しています。

 

検査が必要となると、地域のクリニックで診察時間外に対応してもらうことになります。これまでは、そんな医療関係者の苦労を思えばたいていの我慢もできようと言う気持ちもあったのですが、家から自由に出られない・働けない不便さは当事者になってみて初めて思い知るもので、なかなか単純に消化できる感情ではないと思いました。

 

あと食べることが楽しみの自分としては、毎日の活動量が少ないためにお腹が空かないことをいちばん辛く感じています。ほどよい空腹感でご飯が食べられることは幸せなことだと改めて実感している毎日です。